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2018年3月24日 AnimeJapan2018で開催されたTVアニメ「からくりサーカス」スペシャルトークイベント。
その内容がYoutubeで見る事が出来る!
53分の長尺となっている。
「からくりサーカス」原作者 藤田和日郎のアニメへの熱い想いを感じることが出来る、素晴らしい内容だ。
「からくりサーカス」好きは絶対チェックしよう。
からくりサーカストークイベントが見られる!
登場したのは
- 「からくりサーカス」原作者 藤田和日郎
- ツインエンジン プロデューサー 木村誠
- クリエイティブプロデューサー 丸山正雄
の3名。
藤田和日郎が緊張しつつも、笑顔で「興味を持ってくれる人がこんなに居て、うれしい、ありがとねぇ」という発言から始まる。
早速、藤田和日郎の人柄の良さがひしひしと感じられる。
続いてプロデューサー、クリエイティブプロデューサーの二人も挨拶する。
アニメ化への強き想い「チャンスは渡さない!」
藤田和日郎はからくりサーカスアニメ化について
「ようやく来たか。今更別の漫画をアニメにすると言われても、このチャンスは渡しませんぜ!」
「横で待っているタイプのマンガ家じゃないんで、一生懸命絡みます。うるさいと言われても」
プロデューサーから会場へ「連載当時、読んでた人はどのくらいいます?」という質問に多くの手が挙がると、
「俺を喜ばせてどうする。すごく嬉しいぞ!」と、ニッコニコの藤田和日郎。
俺が「からくりサーカス」を一番うまく出来る!
一番の見所となるのが17:35辺りからのトーク。
「10年近くかけて描かれた長編漫画となっていますので、数多くのキャラクターが出ている。
アニメにする上でどこまできちんと描き切れるのかという心配した声がTwitterなどに上がっている」という質問が出る。
そう、正にファンとしては一番気になる所だ。
その質問に対しての藤田和日郎の返答が非常に熱く、感心させられる。
「描ききれる分けねーだろ、って感じは有りますわな。何巻あると思ってるんだ43巻だぞ!」
「9年間かけて18ページを、毎週毎週描いてきて、8000ページだからね!」
という前置きをし、
「試合をしようとしてるんですわ。」
「からくりサーカスのアニメ化のチャンスって言うのはコレが最後だろうな」
「この後に2部、3部と続いてったり、劇場版などと夢を見てはイケないマンガ家なの。」
「俺は物語が始まったら終わらなきゃ、すごい不自然だと思っているから、どんな尺でも一旦始めたら絶対に終わらないと、俺の感覚的に嫌」
「全36話。全36話で『からくりサーカス』を初めて見た人も楽しめるような作品にするのが目的です。」
「元からのファンから受けた恩もちゃんとあります。」
更にヒートアップして立ち上がる藤田和日郎。
「マンガ家って毎週18ページという運命づけられたページがあるのよ。」
「そのページ数というのは尺として絶対に運命づけられたものなのね。」
「だから俺は、『これから36回のからくりサーカスを描け』と、少年サンデーから命令されたような気持ちでいるのね。」
「その(尺の)中で絶対面白くないものは作らないという気持ちで、試合に望みます。」
「これからの試合っぷり、出来るだけベストな物語を作っていこうと思います。」
「不満があったら今度は文句は俺に言って。」
「俺が一番からくりサーカスをうまく出来ると思ってるから、(話を)抜く時だって自分で選びたい」
約4分半熱いトークが繰り広げられた。
藤田和日郎の作品に登場するキャラクターで熱いキャラは多いが、原作者自身も相当に熱い人間だった。
確かに43巻の作品を、32話でというのは短すぎると感じる。
それでも、原作者の藤田和日郎がここまで熱く語り、熱い思いがあるのなら、ファンとしても受け入れて楽しみに待ちたいと思える。
藤田和日郎の熱い名言
その後も沢山熱い話が繰り広げられる。
「もっと欲しいんだけどね、本当は50回60回と。だけどページ数で50ページ60ページとなっても、俺描けないからね、週刊でね。」
「与えられたページ数で何とかこなすのがマンガ家なんで、それはピッタリ感覚が来ます。どんなものでも尺ってあります」
(藤田和日郎は人を褒めるのが上手いという事に対して)「人間て人に応援されると頑張っちゃうもんなんだよね。一番作品を上手くカッコよく出来を良くするっていうのは、人の心を盛り上げると言うか、『今描いている、今やっている仕事がすごい素敵なものだぜ、今アナタはすごく素敵な事をやっているんだぜ』って言うことを言わなければ、良いものは出来ないと思うんだわ。
最後の締めでは
「すごい難しいですわ。一生懸命描いてきたものだから、どこ切ってもどこ盛っても変になっちゃうんだわ。」
「だけどそれを何とかやり抜くから、やった成果をちょいと覗きにきて欲しいと思いますよ。」
「原作と比較したら、アレがないコレがないと『うしおととら』の時にも言われたんだわ、すごく。」
「そういうことに成り方が少ないようにするのが俺の挑戦。」
「それでダメだったら、俺に言って。受けて立てる。だって一生懸命考えたんだもん。その代わり、『だったらどうしたら良かったのよ』ってのは必ず返えるとおもうよ(笑)」
「アニメ化した暁には観てやってください。マンガの『からくりサーカス』と同様、がっかりはさせないぜ!」
そんな熱い名言がどんどん湧いて出てくる。
どれだけ熱い魂をもっている人なんだ。
こんな熱い魂をもっているからこそ、名作を作り出せたんだろうなと感心した。
まとめ
AnimeJapan2018で開催されたTVアニメ「からくりサーカス」スペシャルトークイベントを紹介した。
53分という長い動画だが、内容が濃いのであっという間に観終わってしまう。
「からくりサーカス」原作者の本音が聴けるので、是非一度観てみよう。