アニメ「からくりサーカス」第22話 感想・考察/始まるそれぞれの戦い

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TVアニメ「からくりサーカス」の22話「ハリー」へ向かう!!が放送となった。

私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。

「からくりサーカス」第22話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。

からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。

TVアニメ「からくりサーカス」はどこまで進んだ?原作と比較(最終話反映)

TVアニメ「からくりサーカス」第22話「ハリー」へ向かう!! 感想

あらすじ

ゾナハ病治療マシーン・ハリーを守るべく、研究所に到着した鳴海たち。トムを人質に取られたミンシアは、自動人形・ジョーンズと交戦状態に入る。ジョーンズの攻撃に翻弄されるミンシアだったが、死んでいった父やルシールたちのことを思い出し、奮起する。その頃、捕らわれの身であるしろがねは、自身をフランシーヌと呼び敬うコロンビーヌ、パンタローネ、アルレッキーノに煩わされていた。

ストーリー

ゾナハ病棟外では、ギイと鳴海が空中戦を広げる。

 

ゾナハ病棟内では、ミンシア vs ジョーンズ戦が始まる。

ジョーンズのギャンブルに乗るミンシア。

ジョーンズの提案でコインコイン投げでの勝負。

ジョーンズが勝った場合は「ミンシアの体に触れる」、ミンシアが勝った場合はトムの開放…ではなく「一発殴らせる」という条件でギャンブルが始まる。

一度目はジョーンズの勝利。

ジョーンズは手を巨大化させ、ミンシアを吹き飛ばす。

2戦目はジョーンズ勝利で「ミンシアに好きな服を着せる」、ミンシアは変わらず「一発殴らせる」。

ルーレットの勝負になり、ミンシアは負け、ジョーンズ好みの衣装に着替えさせられる。

そしてジョーンズは「お前には運がない」とミンシアに言い放つ。

ミンシアはオートマータとの戦いに巻き込まれて、父親やサハラで散った人たち、そして父親に「人生において賭け事をすれば、お前は負ける」と言われたことを思い出す。

 

その頃、しろがねはパンタローネ、アルレッキーノ、コロンビーヌにお世話を焼かれていた。

彼らはしろがねの事を「フランシーヌ様」と呼び、付き従っていた。

しろがねは「お前たちは私達の敵」「その名前(フランシーヌ)はオートマータのものではないか、おぞましい」と否定する。

すると、フェイスレスからパンタローネにアメリカに行くように命令が下される。

しろがねは「私はフランシーヌでも、お前たちの主でもないが、これ以上人間を傷つけることは許さない」とパンタローネに言い放つ。

 

ミンシアとジョーンズはギャンブルの場所を移動していた。

ゾナハ病にかかって死ねなくなった子どもたちが安置されている部屋へ。

 

次のギャンブルは、子どもたちをチップにするというジョーンズ。

自分には運がないと思うミンシアは、どうしようもなくなってしまう。

しかしトムがミンシアに「前に鳴海が言ってくれた、どんな時にもあきらめるな、今できる事を精一杯すればいい」と伝える。

 

ミンシアは「私のできること」を思い返し、ジョーンズと最後の賭けをする。

最後の賭けはコイン投げ。

ミンシアは「トム、ありがとう」と言うと、コインを投げる。

そして落ちてきたコインを掴まず、拳を構えると、ジョーンズの顔面に一撃を喰らわせる。

気が込められた一撃を受けたジョーンズは、擬似体液が沸騰し壊れる。

床に落ちたコインは表が出ていて、ギャンブルでもミンシアの勝ちとなった。

 

病棟内の他の場所では、ジョージと阿紫花が「ハリー」を探していた。

合理的な生活に飽きたというジョージは、阿紫花にタバコをくれと頼む。

阿紫花はジョージの「夢」の事を聞くが、「それは私が死ぬときに教えてやろう」とジョージは言う。

 

ジョージと阿紫花は子どもたちがいる部屋にたどり着く。

しかしその風貌から、怖がられてしまう。

そこでジョージは「少し弾けるのだ」とピアノを演奏しだす。

「楽しい曲がいいか?」と言うと、明るく飛び跳ねるような曲を演奏する。

それを聴いた子どもたちは喜び、手拍子を始める。

演奏が終わると、子どもたちはジョージの近くに集まり「ジョージ、またピアノ弾いてね」とお願いする。

するとこれまで無表情だったジョージの顔が笑顔になる。

その瞬間、大きい爆発が起こり、敵が攻めてきた。

攻めてきたのはしろがねOのシュナージ。

その前にジョージは立ちはだかる。

シュナージは完全に機械の体で脳内に人格をダウンロードしている新タイプのしろがねO。

ジョージよりも確実に機能が上。

それでもジョージはシュナージとの戦いを選んだ。

ジョージの「神秘の玉(ボラ・ミステリオサ)」と、シュナージの「驚異の玉(ヴンダークーグル)」が衝突する。

 

「あんなの全部相手にできますかい」と逃げようとする阿紫花の前に、パンタローネが立っていた。

 

パンタローネは「逃げようとする人間を殺せ」と命令を受けていたが、気まぐれで阿紫花を見逃すという。

阿紫花は「ラッキーじゃねぇですか」と、立ち去ろうとするが、サハラでパンタローネに「どけ」と言われて道を譲ってしまった事を思い出す。

「せっかっくのお目溢しですが、やっぱやりあってもらいやすかい」

「ほぅ、逃してやると言ったのに愚かなことだな」

「お忘れのようですがね、アンタあたしに「どけ」って言ったんですぜ。取る命(タマ)もねぇ家電製品の親戚が…人間サマに向かってよぉ」

「ならば来てみよ。自慢の命を消し飛ばしてやろう」

「行きますぜ、パンタローネさん!」

 

考察・重要シーン/削除シーン

アメリカのゾナハ病棟でのミンシア vs ジョーンズの決着、阿紫花 vs パンタローネ・ジョージ vs シュナージーの開戦。

これまでの戦闘に比べ、しっかりと時間を使っているように思えた。

ジョーンズ戦は原作でも短いながらも、アニメ内でもコイントス、ルーレット、ミンシアと父親の回想と、しっかり描いていた。

ジョージのピアノ・タバコもしっかりフラグ立てたし、阿紫花の葛藤も時間をしっかり使っていた。

前回削除されたと思われたジョージが阿紫花に話を持ちかけたシーンも今回描かれた。

ギイ&鳴海の空中戦は銃乱射だけで終わってしまったが、前回倒したクピディアーを除けばこんなもんよね。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第22話の感想を書いた。

今回は原作4話分となって、これまでに比べるとかなり丁寧に描いた形になった。

このくらいのスピードなら、それほど駆け足感を感じない。

原作とアニメの残り話数を単純計算してみると、アニメ1話あたりに原作4〜5話使える計算になる。

ここからの「からくりサーカス」は期待できそうな気がしてきた。

 

アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。

 

 




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ウェブデザイナー
男 1983年生まれ
”コンパクトなデバイス”、”マンガ”、”メガネ”をこよなく愛する。
イラストの肩に乗ってるのはめそ…じゃなくてペットのフェレット2匹。