アニメ「からくりサーカス」第18話 感想・考察/べろべろ…ばぁ

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TVアニメ「からくりサーカス」の18話「微笑」が放送となった。

私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。

「からくりサーカス」第18話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。

からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。

TVアニメ「からくりサーカス」はどこまで進んだ?原作と比較(第35話まで反映)

2018年10月30日

TVアニメ「からくりサーカス」第18話「微笑」 感想

あらすじ

正二とアンジェリーナの子・エレオノールがこの世に生を受けた。エレオノールをきっかけに、少しずつ態度に変化を見せるギイとフランシーヌ人形。皆が幸せを感じていた。しかし、それも束の間、不気味な機械音とともに自動人形が黒賀村に襲来する。

ストーリー

出産を無事に終え、無事に生まれてきた赤ちゃん。

この時点ではまだ髪の毛は黄色。

正二とアンジェリーナは赤ちゃんに「エレオノール」と名付ける。

ギイは「アンジェリーナから柔らかい石を取り出して、赤ん坊に移し替えて持ち帰る」という使命を果たせずにいることに、焦りと疑問を感じている。

そんなギイに、アンジェリーナは「エレオノールを見ててくれる?」とお願いをする。

「冗談じゃない!子供なんてどう面倒を見れば!」と拒否するが、

エレオノールが火に近くてあぶない、隙間風が寒い、と早くもデレ始めるギイ。

一方、フランシーヌ人形は分解される前に、赤ちゃんが大きくなるのが見たいと言う。

「どのくらいで大きくなりますか、明日ですか?」

アンジェリーナは「人間は楽しいことや悲しいことなど、長い年月をかけて色々体験して大きくなる」とフランシーヌ人形に教える。

フランシーヌ人形は、笑うことを求めて疲れてしまったこと、このままだと造物主様にも会えない、と分解されることを望んでいる。

だがアンジェリーナは出産に立ち会ったフランシーヌ人形を「壊したくない」と話す。

ギイはそれに「こいつのせいで沢山の人がゾナハ病に苦しんでいる」と怒るが

アンジェリーナは「過去の怨念で、この子の門出を飾りたくない」とつぶやく。

 

フランシーヌ人形を山に呼び出したギイ。

「企みがあるなら吐け」

フランシーヌ人形はこれまで自分には何かが欠けている気がしていたが、ここに来てからは考えなくなっていた。

フランシーヌ人形は、エレオノールが”人形だろうが関係なく指を握ってくれた”事に喜びを感じていた。

 

ギイは「指を握ってくれただと、それがどうした。僕なんか汽車のおもちゃを作ってあげたんだぞ」と、あらぬ方向でフランシーヌ人形に反論。

フランシーヌ人形も、「私はオムツの取替えをしました」と反論し、二人の「エレオノールにしてあげた、してもらった」の自慢大会になってしまう。

「エレオノール、かわいいよなぁ」

ギイ、完全にデレた。

エレオノールを介して、ギイのフランシーヌ人形への疑惑が薄まっていった。

 

ギイとフランシーヌ人形が家に戻る途中、村人総出で隣町のお祭りに行くという。

「正二様がみんなに美味しいものをごちそうしてくれるんだと。」

しかし夜になってギイが尋ねると、正二は「私はそんな事は言っとらんぞ」と言う。

その瞬間、外から”キリキリ”というオートマータの音が聞こえる。

「ついにここまで来たか」

「まさか、お前が!」

フランシーヌ人形がオートマータを呼び寄せたと疑うギイ。

フランシーヌ人形は「彼らには帰ってもらいます。私はオートマータの主人、私の命令は絶対です」と言い、外に出る。

外にはおびただしい数のオートマータが待ち受けていた。

フランシーヌ人形は真夜中のサーカスの団長として人形たちに「ここを立ち去りなさい」と命じる。

が、突然オートマータから攻撃を受けるフランシーヌ人形。

オートマータは「誰だよお前」と、フランシーヌ人形を知らないようだ。

そして”柔らかい石”を狙っていることが分かる。

正二達は戦うことを決意。

アンジェリーナは「フランシーヌ、この子と柔らかい石をお願い」「私はあるるかんを使って戦える」と、フランシーヌ人形へエレオノールを託す。

 

フランシーヌ人形は信用されたことに驚くが、「エレオノールを託してくれた事に応えたい」とエレオノールを守りながら必死で逃げる。

しかし追撃され、井戸の中に落ちてしまう。

フランシーヌ人形はエレオノールの異変に気がつく。

冷たい水の中は、幼い乳児には命にかかわることだった。

 

人形ではなく、自らの血を流した刀で戦う正二。

しろがねの血はオートマータにとって猛毒。

「踊れ、オリンピア」

 

「柔らかい石はここにあります!」

敵を惹きつけながら戦うアンジェリーナ。

 

井戸の中では奇跡が起こっていた。

エレオノールの足から、井戸の水がバラ色に染まっていった。

“柔らかい石”はアンジェリーナからエレオノールへと移っていた。

その”柔らかい石”が溶け出して、井戸水を”生命の水(アクアウイタエ)に変えていた。

生命の水は全て溶かしてしまう液体。

フランシーヌ人形はエレオノールが生命の水に溶けてしまわないよう、抱っこしてあげる。

 

泣くエレオノールに落ち着くように、子守唄を歌ってあげるフランシーヌ人形。

フランシーヌ人形の子守唄で落ち着いてくれたエレオノールに、今度は「べろべろばぁ」をする。

するとエレオノールはフランシーヌ人形に笑いかけてくれる。

「笑ってくれるの、こんな恐ろしい人形に」

笑ってくれたことに、驚きと嬉しさを感じるフランシーヌ人形。

「ほら。べろべろ ばぁ」

フランシーヌ人形は最期に笑いながら、生命の水に溶けていった。

敵のボス的存在のフランシーヌ人形が、まさかこんな形で最期を迎えてたなんて誰が想像しただろうか。

鳴海達の戦いは一体なんだったのか…。

 

オートマータとの戦いでは、ギイをかばってアンジェリーナが針を受けてしまう。

「私の子供と旦那様に何をする」

「アンジェリーナを連れて逃げてくれ」と、正二がオートマータを食い止める。

生命の水で不死身の体を得ているが、生命力をエレオノールに分け与えたアンジェリーナには、傷を癒す力は残っていなかった。

「ごめんね、だめみたい」そうアンジェリーナが言うと…

 

「そんな、ママン!」とアンジェリーナをママンと呼ぶギイ。

アンジェリーナはギイに「あの子お願いね、あの子に私のような運命を背負わせないで」とエレオノールを託して、砕け散る。

正二が傷だらけになりながらも追いつくが、砕け散ったアンジェリーナを眼にする。

そしてギイに剣を託し、エレオノールを頼む。

二人にエレオノールを任されたギイは、オートマータたちを追いかけ、殲滅していく。

最期の1体を倒した時、井戸の中から泣き声が聞こえる。

ギイは井戸の底からエレオノールを見つけ、そこにある痕跡からフランシーヌ人形が生命の水に溶けながらもエレオノールを守り通した事を悟る。

エレオノールの髪の毛は銀色に染まっていた。

「おまえは何かに成れたのかい」

考察・重要シーン/削除シーン

一番の名シーンと言われることの多いフランシーヌ人形の「べろべろばぁ」。

そしてアンジェリーナの最期。

それだけに制作スタッフの気合の入りようが感じられた。

アンジェリーナとフランシーヌ人形の表情が素晴らしこと。

 

もちろん涙腺が崩壊…する事はなかった。

名シーンはしっかり描いてくれているが、その前段階での情報があまりにも削られているので、気持ちがなかなか盛り上がらないのがその理由。

 

フランシーヌ人形の子守唄、そしてべろべろばぁ

このシーン自体には全く文句なし。

 

残念なのは、その前のフランシーヌ人形とオートマータ達との会話が削除されてる事。

赤ん坊も殺すというオートマータに、それまで表情の薄かったフランシーヌ人形が怒るシーン。

そして、その後のフランシーヌ人形の独り言も。

「『あんたも大きな子をバンバン生みなはれ』と…、私は「ああ、いいな」と思ったのです」

オートマータが人間のように赤ちゃんを産みたいとは…なんと愚かなと笑いますか?エレオノール。」

このシーンで盛り上げて涙腺を刺激されてからの、井戸のシーン。

そりゃ泣くでしょ。

アニメを観ていて「イマイチ感動に欠けるな、こんなもんだっけ」と思って、原作を読んでみたらやっぱり泣けた。

原作は素晴らしいな。

 

また、戦闘シーンは夜ってこともあり、イマイチ分かりにくかったのが残念。

特に、アンジェリーナが砕ける最期の瞬間に、襲いかかってきた重量級のオートマータを倒すシーン。

よくよく見るとあるるかんの片腕が取れているのが分かるが、初見では「ん?オートマータをあるるかんが倒したのかな?」くらいにしか分からない。

ここであるるかんの腕がギイの前に突き刺さることで「あ、この腕ってもしかして…!」ってなるんだけどねぇ。

と言うか、戦闘シーンは殆ど動かなくなってしまったね。

紙芝居と言われても、フォローできないわ…。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第18話の感想を書いた。

今回は過去編のクライマックス。

100年間笑うことができなくて疲れ果て、消滅を望んでいたフランシーヌ人形が、最期には笑うことができた。

子供を生んだアンジェリーナは、もうひとりの子供に「ママン」と呼ばれながら散った。

この2人の退場は、ストーリーに大きな影響を及ぼす。

そしてみんなに愛されたエレオノールは”生命の水”によってしろがねに。

 

色々と思うところはあるけれど、「べろべろばぁ」をアニメで見ることができて良かったかな。

 

アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。

「過去編」はコミック23〜27巻、ワイド版12〜14巻。