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TVアニメ「からくりサーカス」の24話 「脱出」が放送となった。
私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。
「からくりサーカス」第24話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。
からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。
TVアニメ「からくりサーカス」第24話 「脱出」 感想
あらすじ
ついにゾナハ病治療マシーン・ハリーのもとに辿り着いた鳴海とミンシア。しかし、バンハートたち研究者は二体の自動人形、ブロム・ブロム・ローとドリル・セプテンバーによって瀕死の状態となる。一刻も早く手当てをするため、二手に分かれて戦うが、ミンシアがブロム・ブロム・ローの凶刃に倒れてしまう。
ストーリー
ゾナハ病治療マシーン・ハリーの元にたどり着いた鳴海とミンシア。
そこではハリーの開発者バンハートたちが2体のオートマータに襲われていた。

バンハートたちを一刻も早く手当するために、鳴海はドリル・セプテンバー、ミンシアはブロム・ブロム・ローと別々に戦うことに。
鳴海はミンシアのことを心配するが、ミンシアは鳴海に「あいつに勝ったら、私のことを『姉さん』を取って呼んでよ」と約束を取り付ける。

鳴海とドリル・セプテンバーの戦闘が始まる。


これまでのオートマータよりも強いドリル・セプテンバーだが、鳴海をナメてかかり、逆にカウンターを当てられ退場。

鳴海は難なくドリル・セプテンバーを倒したが、その傍らではミンシアがブロム・ブロム・ローに苦戦していた。
ミンシアはブロムに「気」を込めた発勁を当てるが、ブロムには効かない。

そしてブロムからの反撃を受け、剣で右手と体を引き裂かれてしまう。

ブロムは「人間は自分の限界を客観的に認識できない。だから負けるのさ」とあざ笑う。

その頃、建物の外ではギイが一人で大量のオートマータを相手にしていた。
しかし、ギイはフェイスレスから受けた傷も癒えておらず、体力が限界に来ていた。

そして鳴海とブロムの戦闘が開始される。
鳴海は一撃で仕留めようと崩拳をブロムに当てるが、ミンシアの発勁と同様にブロムには効かず、反撃を受ける。


ブロムは今の鳴海状況は『限界状況』だと言う。

「死や争い、苦しみの中で決して解決できない、不可避的状況をいうのだ。
『限界状況』を共に心に持った者同士が交わることで、本当の生き方を発見する道となる、らしいが。
この状況をどうにかする参考にはなりそうにもないなぁ。
交わるべき人間がそこに転がっていてはなぁ」
ブロムはそう言い、笑いながら鳴海に攻撃を加える。


鳴海は気がつく。
「俺の体はもっと違う戦い方をしたがっていたのにな。
俺はとっくに限界なんざ超えているさ」
そう言うと、鳴海の足、腕から機械部分が露出する。
「俺に祈る神はないが、お前を捧げる祭壇ならある!」

ブロムから雨のようなドリルが降り注がれるが、鳴海は足の車輪を回しそれを避ける。


そのまま壁を登り蹴り上げ、ブロムに近づく鳴海。
鳴海の肩から火が吹き出て、パンチをブースト。

これまでの攻撃はブロムには効かなかったが、この攻撃はブロムに効果あり。

「もう一度言おう、お前にこの限界状況は超えられない、お前が人間故にな!」

「超えるさ」


「オートマータがこの世に一匹もいなくなるまで!」

鳴海の腕はティンババティに、足はトーアとロッケンフィールドにもらったもの。
「お前は一人の人間と戦っているつもりだっただったようだが、俺は一人じゃなかったんだぜ」

「負けたよ、人間」
ブロムはそう言うと砕け散った。

外では阿紫花の血で動けなくなったパンタローネがいた。

阿紫花を殺そうとしたが、エレオノールの「これ以上人間を傷つけることは許さない」という命令で攻撃を反らした。
阿紫花はパンタローネに話しかける。
「わざと外したように見えたんですが…。あたしはオートマータには情があるもんなんざ、一匹もいないと思っていたもんで。」

「情けとはなんだ」
「他のヤツのことを考えて、優しくしてあげることですわ」
「ならば、私に命じたフランシーヌ様にそれがあったのだろう。ここに来る前にあの方はおっしゃった。『これ以上人間を傷つけな』と。だが、結局お前を傷つけた。私は命令を守ることができなかった。ようやく命を受けるべき本当のお方と出会えたというのに。もうどこにも帰れんわ。阿紫花よ、私にトドメを刺すがいい」
「だったら、今度こそご主人様の命令を守ってみたらどうなんだい。新しく生まれ変わったつもりでよ」
阿紫花はかすれた声でそう言うと、立ち去っていった。
オートマータがやってきて、動けなくなっているパンタローネを見ると「情けねぇぜ」と言って蹴り飛ばした。

「オートマータは皆あんなもんだな」と思うパンタローネ。
そんな時、パンタローネは麻痺が治っていることに気がつく。

「麻痺が治ったからと言って、私はどこへ行けばいい…。」
すると阿紫花の言葉が頭をよぎる。
ギイは大きな傷を負いながらも、オートマータを倒し続けていた。

それでもまだ沢山のオートマータが残っている。
フラフラになりながらもオリンピアを操るギイ。

脱出の算段を用意している阿紫花に、脱出の命令をする。
阿紫花はフウが用意した長足クラウン号を呼び出す。

長足クラウン号は鳴海、阿紫花、先生や子どもたち、そしてハリーを乗せ、出発する。

「オートマータは任せておけ」と鳴海と約束したギイにも限界が来て、ついに倒れてしまう。
そこにパンタローネが近づく。

「お前たち、この人間を殺すのか」と問うパンタローネ。
オートマータは「馬鹿か、当たり前だろう」と言いながら、ギイにトドメを刺そうとすると、パンタローネが手を向けた。

長足クラウン号に乗り、ギイのところまで来た鳴海。
するとそこではオートマータと戦うパンタローネの姿を目にする。

「なぜギイを助けた?」
「フランシーヌ様がそう命じられたからだ。もっとも、フェイスレス様はあの方をエレオノールと呼ぶが」
「なにぃ、エレオノールがてめえらと一緒にいるのか。今どこにいる」
「勘違いするな、すべてを話すつもりはない。フェイスレス様の不利になることを言うわけがないだろう」
「てめぇはどうなる」
「お前の知ったことではないわ。ほら、いけ」

後ろでは長足クラウン号が走り始めていた。
鳴海はクラウン号を追いかける。
パンタローネは「裏切り者!」と言われ、オートマータに襲われる。
善処していたパンタローネだが、その数に押されてしまう。

すると鳴海が戻ってきて、パンタローネに助太刀をする。

パンタローネを抱えて走る鳴海。
「先に乗れ!」とパンタローネを長足クラウン号に投げ込む。

今度は鳴海がオートマータに襲われ、長足クラウン号に乗れなくなるかと思ったその時。

長足クラウン号からパンタローネの手が伸びる。

長足クラウン号には鳴海、パンタローネが無事に乗り込み、脱出が成功。

今回のハリー奪取作戦は成功したが、ミンシアが瀕死、阿紫花が大怪我、そしてジョージが死亡、と大きな代償が伴った。

フウはそれを画面で見ながら言う。
「これで人類の希望が細々とだが繋がった。さて、さらわれた姫様を助けに行った小さいナイトはどうなったかのう」

切り替えられたディスプレイには、マサルが映されていた。
マサルとリーゼはしろがね(エレオノール)を助けるために、フェイスレスの飛行船に近づいていた。

考察・重要シーン/削除シーン
ブロム・ブロム・ローとの戦闘、パンタローネの葛藤、長足クラウン号での脱出とかなり原作に近い状態で描かれた。
法安はそもそも登場していないので仕方ないと見れば、削除されたシーンは殆ど無いかな。
法安とパンタローネが語るシーンでの、「ワシのサーカスに来るかよ?ん?」は結構好きなので残念だけど。
しっかり時間使われてブロムが語ってたし、戦闘も迫力もあったし。
パンタローネの葛藤もしっかり描かれていたし。
ここ3話は本当に面白いなぁ。
残り1クール12話。
原作の残り話数を考えても、もうハイペースにはらならないだろうし、削除されるシーンも少ないと思われる。
最終クールはかなり期待できそうだ。
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第24話の感想を書いた。
第2クールの途中、見るのを止めようと思っていたが、ここまで我慢して見ていたかいがあった。
ここからしっかり描くために、今までの話は犠牲になったんだろうなぁ。
第3クールには大いに期待している!
アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。