アニメ「からくりサーカス」第25話 感想・考察/マサルちゃんに抱きしめられちゃった

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TVアニメ「からくりサーカス」の25話 「モン・サン・ミッシェルにて」が放送となった。

私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。

「からくりサーカス」第25話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。

からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。

TVアニメ「からくりサーカス」はどこまで進んだ?原作と比較(最終話反映)

TVアニメ「からくりサーカス」第25話 「脱出」 感想

あらすじ

しろがねはアルレッキーノの案内で最後の四人の部屋を巡るが、虚しさを覚える。そして、アルレッキーノに対し喜びについて説く。その頃、勝、リーゼ、グリュポンはフェイスレスの飛行船を追っていた。しかし、突然走った稲妻によって深い霧の中へと落ちてしまう。勝とリーゼが気が付くと、そこはフェイスレスの根城であるモン・サン・ミッシェルであった。さらに息つく暇もなく、リーゼと因縁のある猛獣使いのドクトル・ラーオが現れる。

 

オープニング

第3クールのOPは、第1クールでEDを歌ったロザーリーナの「Over me」。

第1クールのEDはしろがねの心情を歌った曲だったが、第3クールのOPはマサル、鳴海、しろがね達、聞き方によっては仲町サーカスメンバーや、最古の四人にも当てはまりそうな曲だ。

ちなみにタイトルの「Over me」は、英語の慣用句としては存在しないらしく、”もういっぱいいっぱい”、”限界”と、”何かを超える””自分を超える”という意味の造語とのこと。

 

エンディング

第3クールのエンディングは、第1クールのOPで使われたBUMP OF CHICKENの「月虹」の2番部分。

「月光」がいつまでも発売されなかったのは、こう言うことだったのかっ!

一つの作品で同じ曲がOP、EDで使われるなんて事はこれまでにあったのだろうか。

これ以上無いほどに作品とマッチしている曲なので、言わせて欲しい。

「最高かよ」

 

ストーリー

しろがねが捕まっているフェイスレスの飛空艇を追うマサルとリーゼ。

飛空艇から大量のオートマータが襲ってくる。

グリュポンが「流石にあの数はやばいっす!」と言うが、マサルは「僕はフェイスレスを倒す、そしてしろがねを助けるんだ!」と戦いに挑む。

 

時間は少し進む。

マサルの捕獲に失敗したというフェイスレスは、捕獲をしろがね-Oのナイア、コロンビーヌ、ドクトル・ラーオに命じる。

 

アルレッキーノに、最後の4人の部屋を案内をされるしろがね。

自分が紳士だと信じているカピタン・グラツィアーノは、嘘で固めた自分の家系の歴史を語る。

格闘技の研究にしか興味のないブリゲッラは、拳法でオートマータを倒す鳴海に興味を示している。

綺麗なものに興味を持つディアマンティーナは、人間の血で肌を磨いていた。

ハーレクインは、自分はフェイスレスの道化で、フェイスレスから命令がないときは歌も踊りもしない。

アルレッキーノはしろがねに「あなたにお使えすることが喜びです。」と言う。

それに対し、しろがねは「喜びとは共感することだ」と仲町サーカスのメンバーを想う。

そして「お前も味わってみればよかったのだ、子どもたちに笑い返してもらった時の嬉しさを!」と、アルレッキーノに強く語る。

 

ジャック・オー・ランタンはぼろぼろだが、マサルとリーゼはなんとか無事だった。

マサルたちがいるのは、フェイスレス達が根城として使っている、モン・サン・ミッシェルのふもと。

 

そしてそこに現れたのは、猛獣使いのドクトル・ラーオと、ビーストの脳を使った実験で作り出された猛獣たち。

姉をビーストに殺されているリーゼは、「これは私の戦いなんデス」と、マサルを逃して猛獣たちと戦うことを決意する。

 

マサルはモン・サン・ミッシェルに侵入する。

するとすぐにコロンビーヌに発見されてしまう。

コロンビーヌは空気中のゾナハ虫を集めて物体化できる、蟲使い。

マサルを杭で磔け、質問を投げかける。

「あの人(しろがね)を守って、あなたにどんな得があるの?」

「得って…そんな事考えたことない!」

「人間はなんで群れるの?」

「人間は弱いからだ。助け合わないとすぐに死んでしまう。」

「オートマータは強いから、一体でも動き続ける。」

「でも寂しいんじゃないの?」

「寂しい?それって人間の感情じゃない?」

「僕には守りたい人がいる。だから強くなれる、進化できる、変わっていける!君は変われるの?ずーっと一人でいるオートマータは進化できるの?」

「うるさいわね、いくら進化したって弱い人間は負け続けるのよ。それが現実よ」

「人間は負け続けるようには出来ていないんだよ」

「人間が今も生きていられるのは、作ったもの全部次の世代に手渡して、渡された人は更に工夫してより良くしようとしているから。」

「次に世界を手渡す人たちが、人と人が作った輪に新しく入ってくる人達に、なんとか良くやってほしいと思っているからだよ。どんなに小さくてもその輪があるかぎり、お前たちに負けるもんか!」

「それって人間だけの輪でしょぉ?私の小さくて可愛い手は握れるの?オートマータの」

「昔、その輪の中に入った人形を知ってるよ。そして最後には人間になっていなくなったんだ」

「最後の質問よ、あんた、あの人を愛してる?」

「そんなの知らないよ。だけどしろがねは必ず僕が助け出すからね!」

 

するとコロンビーヌは杭を解除し、「じゃあやってみなよ」と、マサルを自由にする。

しかし、そこにナイアが現れ、コロンビーヌを殴り倒す。

ナイアたちはしろがね-Oの中でも特別な機会人間。

機械の体の中に、意識だけをダウンロードしている。

 

ナイアはマサルを逃がそうとしたコロンビーヌに怒りを向け、蹴り飛ばす。

マサルはコロンビーヌを受け止め、「人形同士の内輪もめだ!」言い放つ。

「何だと」と怒りをあらわにするナイアだが、コロンビーヌは「マサルちゃんに抱きしめられちゃった」と喜んでいた。

 

しろがね-Oはオートマータと一緒にされたと、マサルに苦痛を味あわせようとするが、コロンビーヌがマサルの助けに入る。

コロンビーヌはマサルを逃がす手助けをする。

 

リーゼは猛獣から身を隠すために、部屋に逃げ込んだ。

すると楽器の音が鳴り、振り向くとそこにはアルレッキーノがいた。

リーゼはそれに怯んでいると、猛獣がドアを破って入ってくる。

猛獣がリーゼに襲いかかったその時、突然猛獣が燃えだした。

アルレッキーノはしろがね(エレオノール)からの「人間を傷つけるな」という命令に従い、リーゼを助けていた。

「お前は私の目の届かぬところで死ね」と言い、リーゼを追い払おうとするアルレッキーノに、リーゼはお礼を言い微笑みかける。

アルレッキーノは「人間から礼を言われるのも、笑顔を向けられるのも初めてだ。奇妙な思考になる」と戸惑う。

 

しろがね-Oから逃げるマサルとコロンビーヌ。

コロンビーヌは人間の恋愛は理解できなかったが、男女が抱きしめ合う描写に興味が惹かれたと言う。

それしか興味がなかったコロンビーヌを、マサルが抱きしめてくれた。

それがコロンビーヌがマサルを助けた理由。

 

そしてマサルとコロンビーヌがたどり着いたのは、しろがね-Oの本体が保存されている場所だった。

 

リーゼは猛獣から逃げ回っていた。

逃げ込んだ部屋の中で足を取られ、暗闇の底へと落ちていくリーゼ。

 

考察・重要シーン/削除シーン

ついに最終クールが始まった。

モン・サン・ミッシェル編がスタート。

 

コロンビーヌとマサルの会話をしっかりやってくれれた!

ここまで描いてくれていれば、コロンビーヌの最期も感動できるはず!

 

リーゼが戦うことを決意した割には、逃げ回ってばっかり。

リョーコとヘーマがいない部分をリーゼが補っている形か。

ビーストと戦う話は削除されてしまっているので、いまいちリーゼに愛着が沸かない。

リーゼの活躍は次回かな。

 

サハラ砂漠の時もこのくらい丁寧に描いてくれていたら、相当感動できたはずなんだけどね。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第25話の感想を書いた。

第3クールが始まり、残り1/3だ。

1,2クールで相当飛ばした分、ここ最近は丁寧に描かれている。

それでも削除されているシーンは多々あるが、そこまで気にならない程度。

(作画は少し乱れていたのは気になったが…)

 

後半の「からくりサーカス」は名シーンが相当多いので、この調子で行ってもらいたい。

第3クール、かなり期待できそうだ。

 

アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。

 

 




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ウェブデザイナー
男 1983年生まれ
”コンパクトなデバイス”、”マンガ”、”メガネ”をこよなく愛する。
イラストの肩に乗ってるのはめそ…じゃなくてペットのフェレット2匹。