アニメ「からくりサーカス」第14話 感想・考察/真夜中のサーカス編ついに閉幕

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TVアニメ「からくりサーカス」の14話「夜更けの海」が放送となった。

私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。

「からくりサーカス」第14話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。

からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。

TVアニメ「からくりサーカス」はどこまで進んだ?原作と比較(最終話反映)

2018年10月30日

TVアニメ「からくりサーカス」第14話「 夜更けの海」 感想

あらすじ

激戦の中でひとつ、またひとつと消えゆく命。鳴海もまた生死の境を彷徨っていた。そんな鳴海を救うべく、命がけの手術に挑むロッケンフィールド。一方、フランシーヌ人形と瓜二つのアンジェリーナ人形によって動きを封じられていたアルレッキーノとパンタローネがついに自由を取り戻す。徐々に形勢が悪化していく中、仲間たちの体と想いを受け継いだ鳴海がついに目を覚ます。

 

ストーリー

ロッケンフィールドの手術により、砕けた手足の代わりに、あやつり人形の手足が移植された鳴海。

ミンシアが「これって鳴海(ミンハイ)なの?」という質問に「鳴海は鳴海です」と答えるファティマ。

 

「オートマータも全滅ですかい」

特に何もせず、ただそこにいるだけの阿紫花。

原作ではネオ・プルチネルラをあやつり、結構な活躍を見せたが、アニメでは活躍の場なし。

 

「彼のような人がいればゾナハ病に勝てる、安心して死ねる」と言いながら手術を続けるロッケンフィールド。

「私が変わります」というファティマに言われるが、「嫌だね」と拒否する。

それは以前、鳴海が見せた表情だ。

そして最期の一針を終わらせたその時、ロッケンフィールドは砕け散った。

 

ジョージは「やってやる、私一人でも!」と、パンタローネ、アルレッキーノを壊そうと近づく。

しかし、徐々に動けるようになっていたパンタローネ、アルレッキーノはついにアンジェリーナ人形の破壊に成功。

 

自由に動けるようになったパンタローネ、アルレッキーノ。

 

攻撃を仕掛けるジョージだが、あえなく玉砕。

 

阿紫花の前に現れるパンタローネ。

あまりの威圧に加え、「どけ」という言葉に素直に従ってしまう阿紫花。

 

手術は終わったが、まだ目を覚まさない鳴海。

ファティマは鳴海にキスをして「これで私は行くことができます」とミンシアに告げる。

ターゲットを自分に向かわせ、手術カプセルが安全にするために。

 

フランシーヌ人形の前で跪くパンタローネ、アルレッキーノ。

そこに攻撃をしかけるファティマ。

しかし、パンタローネ、アルレッキーノとの力の差は大きく、軽くあしらわれてしまう。

それを感じ取ったように、機械の駆動音と共に目を覚ます鳴海。

「機械になった手足は皆の心そのものなんだ」と涙を流す。

そして帽子を取ると、髪の半分がしろがねのように銀色になっている鳴海。

 

アルレッキーノの炎を受けてしまったファティマ。

そこに足についたローラーを使い、高速で移動する鳴海が登場。

パンタローネに一撃を喰らわせる。

 

救い出したファティマに「フランシーヌ人形をぶっ壊してやるからな」と約束する鳴海。

 

「俺の顔を殴ったなぁ!」と怒り狂うパンタローネ。

きっと父親にも殴られたこともないのだろう(笑

 

パンタローネは鳴海に攻撃をしかけるが、ことごとく避けられ、反撃を受ける。

鳴海の蹴りをガードするも、受けきれず頭にくらい、壊れるパンタローネ。

 

そして最期に残ったアルレッキーノとの戦い。

「人間はいかに多くを学んでも死ぬ。それが儚い人間のせめてもの美しさ」というアルレッキーノに、

鳴海は「人間は死ぬからキレイなんじゃねぇ、死ぬほどの目にあってもニッコリ笑えるからキレイなのさ」と答える。

 

向かい合う鳴海とアルレッキーノ。

数秒の沈黙の後、勝負は一瞬で着いた。

真っ二つにされるアルレッキーノ。

 

それを見ていたファティマは満足をし、砕け散る。

 

そしてついにフランシーヌ人形の元へたどり着いた鳴海。

フランシーヌ人形を壊そうとしたその時、フランシーヌ人形は話し始める。

「私は1909年、フランシーヌ様によって造られた」

その一言で凍りつく鳴海。

フランシーヌ人形は偽物。

本物のフランシーヌ人形は自分の偽者を作り、自分を消滅させてくれる者の元へ向かったと語る。

「ゾナハ病はお前を倒しても無くならないのかよ」

「はい、それはあの方でなくては。」

「私を笑わせようとする人形たちと旅をするのは…とても…つかれる。だから私は…こうなって…嬉しい」の言葉を最期に動きを止める、偽フランシーヌ人形。

「じゃぁ、俺達はなんのために…」と言い、偽フランシーヌ人形の首をはねる。

偽フランシーヌ人形は木製の歯車を手にしていた。

 

舞台は変わり、日本。

しろがねはマサルがいなくなった事に心を痛めていた。

ギイは「お前が知らねばならないのは『守らぬ愛もある』ということだ」と告げると去ってゆく。

 

一人になったしろがねの元に一人の男が現れる。

それが鳴海だと気が付き、「生きていた」と喜びを隠せないしろがね。

しかし、鳴海は何も言わずにしろがねに襲いかかる。

鳴海は軽井沢の火事の際に、記憶をなくしておりしろがねのことは覚えておらず、

クローグ村の生き残りの一人フゥから、「エレオノールがフランシーヌ人形」と聞かされていた。

 

フゥは研究・商売で成功を収めており、しろがね達への無尽蔵の資金援助とは彼が行っていた。

 

鳴海はしろがねが飲んだ生命の水にはフランシーヌ人形が溶けている事を知っており、人形の一切を受け継いだしろがねに「ゾナハ病」の直し方を迫る。

鳴海が抱える重い感情を感じ取ったしろがねは、「重荷を軽くしてあげたい、その為なら殺されたって構わない」と、殺される覚悟をする。

鳴海は「ゾナハ病をこれ以上増やさないために」としろがねを殺そうとするが、しろがねと会った頃の記憶がよぎる。

しろがねが気がついたその時には、鳴海は姿を消していた。

考察・重要シーン/削除シーン

「真夜中のサーカス編」のクライマックスは見どころが多いだけに、今回は特に削られてしまった箇所が目についてしまった。

ファティマの「男の人に抱きしめられちゃった」→コロンビーヌ「うらやましい…ねぇ」、ロッケンフィールドさんの鳴海・ミンシアを逃がすシーン、長足クラウン号のでの戦闘が削除と、「あ、そこ削っちゃうんだ」と思うところが多々あった。

特に私の好きなファティマ操るグリモルディがなかったのがショックでならない。

グリモルディはもう一回出番があるので、その時に期待するか…。

 

大きな変更点として、ミサイル攻撃、電子レーザー攻撃が無くなった

攻撃までのカウントダウンが無いので、「緊張感に欠けたな」と思わなくもない。

また、アニメ視聴者は「別に『真夜中のサーカス』に攻め込まなくても、遠距離攻撃すればええやん」と思ってしまわないだろうか。

一応、阿紫花達が乗ってきたヘリを操縦不能にすることによって、「真夜中のサーカス周辺に散布されている銀色の煙は機器系統は機能しなくなる」と分かるが、それにしても説明不足かなぁ。

 

逆にロッケンフィールドの「嫌だね」は原作には無い、アニメオリジナルのシーンだ。

さり気ないシーンだが、鳴海を信頼する気持ちが非常に伝わってきて、かなり気に入りった!

 

また、作画はいつもよりも、かなり気合が入っていたように思う。

特に目を覚ました後の鳴海が相当にカッコいい。

 

鳴海 vs パンタローネ・アルレッキーノとの戦闘もかなり良かった。

泣きながら戦うのも心にグッとくる。

 

惜しまれるのは、これまでにパンタローネやアルレッキーノの、圧倒的な強さが描かれていなかったことかな。

圧倒的に強い敵を、圧倒的な強さでねじ伏せる鳴海の強さが見たかったね。

 

今回一番驚いたのは、真夜中のサーカスが終わって余韻に浸らず、すぐに日本のしろがねと鳴海のシーンに移り、「フランシーヌ人形が生命の水に溶けて、それをしろがねが飲んだ」と早々にバラした事。

原作では過去編が終わった後に描かれているシーンだ。

 

フランシーヌ人形が生命の水に溶けるのは、過去の話のクライマックスシーン。

なぜ過去編の前にネタバレをしてしまったのか。

「フランシーヌ人形は日本に向かったらしい」くらいの情報で、「べろべろばぁ」を迎えた方が良いと思うのだけど…。

敢えて前に持ってきた理由はなんだろうか。

事前に知らせておいて理解度を高めるためなのか、もしくは他の理由がこれから出てくるのか

今後の動向に期待。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第14話の感想を書いた。

「からくりサーカス」の中でもかなりの盛り上がりを見せる『真夜中のサーカス編』が終了した。

今回の見所はなんと言っても、鳴海のカッコよさ。

満を持して目を覚ました鳴海がパンタローネ、アルレッキーノを圧倒するシーンは爽快だ。

 

やはり残念なのは、かなりのシーンが削られたこと。

今回は『真夜中のサーカス編』のクライマックス。

本編に直接の関係はないシーンかもしれないが、阿紫花やファティマの活躍、長足クラウン号での戦闘、ロッケンフィールドさんの家族の話など、盛り上がるシーンが多いだけに、鳴海の無双だけで終わってしまったのは残念に思う。

 

アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。

特にコミック17〜22巻、ワイド版9〜12巻の「真夜中のサーカス編」はオススメだ。