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TVアニメ「からくりサーカス」の15話「はじまりの場所へ」が放送となった。
私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。
「からくりサーカス」第15話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。
からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。
TVアニメ「からくりサーカス」第15話「はじまりの場所へ」 感想
あらすじ
自身の出生の謎を知るべく、一人仲町サーカスの元を離れる勝。訪れたのは、かつて母と暮らしたアパート。母の死をきっかけに才賀家に引き取られたことを思い出す勝だが、父・貞義の顔はどうしても思い出せない。さらに移動する中で祖父・正二との会話に思いをはせた勝は、自身が生まれ変わった始まりの場所、からくり屋敷へと向かう。
ストーリー
主人公は「サーカス編」のマサルへと移る。
第9話で自分探しをするために仲町サーカスから家出をした後から話は始まる。
マサルの母親は、父親才賀貞義の愛人だった。
しかし資金的な援助は受けられていないようで、かなり貧しい生活をしていたようだ。
そんな中、母親は倒れて亡くなってしまい、マサルはひとりぼっちになってしまう。
その後、弁護士に連れられて、父親の元へやってくる。
父親の屋敷で暮らすことになったマサルだが、どうしても父親の顔が思い出せない。
泣いてばかりだったマサルに、おじいちゃんの才賀正二が優しくしてくれて、元気づけてくれる。
正二から「もしお父さんがいなくなって、変なことがあったら、カバンを持って逃げなさい。しろがねがきっと守ってくれるだろう」と伝えられる。
そしてそれはその通りになる。
父親が死んで遺産をすべてマサルが継ぐことになるが、そこからマサルの命にかかわるような事が起こり始める。
そんな中でマサルは鳴海としろがねに出会った。
マサルは爆発の火事で燃えてしまった軽井沢へ訪れる。
マサルが「今の僕」になった場所。
そこで管理人へ「マサル」と名乗ると、才賀貞義から「30年前に頼まれた」と鍵と手紙を預かる。
父親が30年前に”マサルが軽井沢へ来ることを予想していた”。
その事にマサルは恐怖する。
マサルは手紙に書いてあった部屋へと向かう。
扉を開くとからくりが作動し、明かりが付き、レコードから父親の声が流れてきた。
レコードの音声は「記憶の伝達が完全ではなかった時のため、私はこの部屋を残しておくことにする」と始まった。
「知りたいのだろう、なぜ今の状態にあるのか、養子である自分になぜ父は莫大な財産を譲ったのか」
「脳細胞の外側第一層から開始した脳の操作及びダウンローディングのどの段階でミスが生じたか分からんが、再生の不完全になりうる可能性は会った」
マサルは父が何を言っているのか全く理解ができない。
レコードは続ける。
「お前は才賀勝ではない」
「マサルにすべてが譲られたのではない。才賀貞義が私自身に譲ったのだ」
「才賀貞義は才賀勝になったのだ」
才賀貞義は自分の記憶をマサルの脳に書き込んで、中身が貞義であるマサルを作ろうとしていた。
その事にショックを隠せないマサル。
「嘘だ、嘘だ、嘘だ」
ショックを受けたまま部屋から出ると、外には大きなツヅラを背負った2人が待ち構えていた。
「黒賀の里の人形遣い」と名乗った2人は、マサルの事を「貞義」と呼び、傀儡人形を取り出して攻撃を仕掛けてくる。
ギリギリのところで部屋へ戻るマサル。
部屋においてあった「貞義」が自分用に作ったマリオネットを使おうと鍵を開けるが、使い方がわからない。
そこにどこからともなく「鍵穴の横に指を入れる穴が開いたから、そこに手を入れるんでしょ!」と声をかけられる。
マサルはその声にしたがってマリオネット「ゴイエレメス」を操り、黒賀の人形を一体撃破。
アドバイスをくれたのは、貞義が作ったオートマータ「グリュポン」だった。
もう一体の黒賀の人形が襲いかかってきたので、もう二体目のマリオネット「キャプテン・ネモ」で応戦。
グリュポンのアドバイスで、黒賀の人形を撃破。
人形を壊された黒賀の衆は一旦退散する。
マサルは「聞きたいことがたくさんある」と三体目のマリオネット「ジャック・オー・ランターン」に乗って飛び、黒賀の衆を追いかける。
シーンは変わり、黒賀村。
才賀正二の容態を案ずる黒賀の衆。
目を覚ました正二は、「貞義は死んだのだろうか」と確認をすると
「軽井沢に才賀勝と名乗った子供が現れた」と報告を受ける。
その事により、正二は「貞義がマサルにダウンロードしてしまったのか」と嘆く。
マサルは車で逃げる黒賀の衆を、ジャック・オー・ランターンで飛んで追う。
黒賀の長から「貞義を連れてくるように」と命令を受けた黒賀の衆。
マサルは捕縛用の武器で捕まってしまう。
マサルが目覚めるとそこには正二がいた。
おじいちゃんが生きていることに喜び、駆け寄ろうとするマサル。
しかし正二は険しい顔で「止まれ!貞義!」と叫ぶ。
全身が映し出された正二は手と下半身を失っていた…。
考察・重要シーン/削除シーン
今回は削除されたシーンはさほど目立たなかった。
今回はずいぶんと丁寧に描いたなという印象だった。
気になったのは黒賀の衆の3人組が2人組になっていたことくらいかな。
原作と比べてみると、細かい会話などが削除されているが、さほど重要じゃないように思う。
なにげにショックだったのが、グリュポンが青かった事。
ずっと茶色だと思ってたから、違和感半端ない。
それと声(永澤 菜教)も違和感感じたなぁ。
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第15話の感想を書いた。
主人公のマサルの出生の謎が解かれる回で、ストーリーのかなり重要な部分なので、かなり丁寧に描かれていた。
前回までの「真夜中のサーカス編」からの盛り上がりから見ると、どうも退屈に感じてしまうが、実はかなり重要な場面となっている。
何気ない回想シーンが、後半になって「マジか!あのシーンが!?」となるはずだ。
からくりサーカスはそのようなシーンが多いので、無闇矢鱈にシーンを削除できないはず。
これまでアニメではかなりのストーリーを削除してきたが、矛盾は生んでいないはず(説明不足はある)。
構成するのかなり大変だろうなぁ。
アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。
特にコミック17〜22巻、ワイド版9〜12巻の「真夜中のサーカス編」はオススメだ。