アニメ「からくりサーカス」第16話 感想・考察/主さんの笑顔がいっち好き

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TVアニメ「からくりサーカス」の16話「出会い」が放送となった。

私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。

「からくりサーカス」第16話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。

からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。

TVアニメ「からくりサーカス」はどこまで進んだ?原作と比較(第35話まで反映)

2018年10月30日

TVアニメ「からくりサーカス」第16話「出会い」 感想

あらすじ

からくり屋敷で襲ってきた黒賀の里の人形使いに捕らえられた勝。気が付くと、目の前にいたのは亡くなったはずの優しき祖父・正二であった。しかし、正二は勝を父・貞義と称し、敵意を露わにする。勝は、生命の水を含んだ正二の血を無理やり飲まされ、正二の記憶を追体験することになる。時は天保。場所は長崎。正二は町医者として働いていた。

 

ストーリー

正二の前へ連れてこられたマサルは、正二のその姿に驚くが、それでも生きていた事に喜ぶ。

しかし、正二はマサルが貞義に乗っ取られていると思っており、憎しみの目を向ける。

 

そして正二は尋ねる。

「柔らかい石は見つかったのか、貞義」

「他人に心をダウンロードすることで、人から人へ永遠に行き続ける身となったお前でも、柔らかい石は死ぬほど欲しかったのだろう。」

「これからその在処を教えてやろう。私の体験とともに。」

「お前は自分のした事を知ってから殺されるべきなのだ」

マサルは正二の血を飲まされ、正二の過去の記憶を見る。

 

正二の記憶。

場所は江戸時代の長崎。

正二は長崎で一番の道場、見浦道場で剣術の稽古を行っていた。

剣術は道場の跡継ぎが噂されるほどの腕前。

更には町医者として名が知られていた。

 

って、まさかの少年時代スルー!?

少年時代はサラッと回想が入っただけ。

白銀(バイイン)との出会い、弟子になった経緯。

正二は白銀から医術の他にも、世界のことも学んだ。

白銀が諦めていた、操り人形の制作にも関わった。

そして正二は「白金(バイイン)」は日本では「しろがね」と読むと教える。

 

そんな過去から町医者になった正二は、患者がいる遊郭を訪れた。

遊郭の主人の診察が終わったところに、一人の遊女が現れる。

「遠野太夫(とおのだゆう)」と呼ばれたその遊女は、正二が調合する薬の内容にケチを付けて去っていく。

その医学の知識から、遊女が「只者ではない」というと、遊郭の主人は彼女について語る。

「遠野太夫」は巷では「あやかし太夫」と呼ばれており、異人で名前を「アンジェリーナ」と言う。

遊郭の主人は発作で倒れていた所、アンジェリーナに救われた。

そして驚くことに、アンジェリーナは自分から遊女になりたいと申し出たという。

アンジェリーナは母親のルシールから、しろがねの本拠地から「生命の水(アクアウイタエ)」を持たされ追い出された。

それからアンジェリーナは様々な国を旅しては、永劫の時を一緒に過ごしてくれる人を探していた。

 

「オートマータを壊す」という目的から離れて、どうやって生きて行けばよいのか分からずにいるアンジェリーナ。

永劫の時を一緒にいてくれる人など見つからず、一人で生きていかなければいけない事に絶望をしている。

 

たまたま間違って入ってきた正二を煽って酒を進める。

笑顔で酒を勧めるアンジェリーナに「お前の笑顔はキレイすぎる、まるで木を掘ってこしらえた人形のようだ」と正二は言う。

それまでオートマータを壊すだけの人形だったアンジェリーナ。

なんにも知らない正二に苛立ち、「もしあなた様が永久に死なぬ身ならば、何をするでありんすか」と質問を投げかける。

今まで何人もの男性にこの質問をし、誰一人としてまともに答えれなかった。

「偉そうなことを言って、どうせこの男も…」と見下す。

正二は「良かなぁ、したらワシは女子(おなご)に惚れるこつができるなぁ。たった一人の女子に惚れ抜くこつが」と答える。

「たった一人の…」、アンジェリーナはその答えと笑顔に驚く。

 

そんな時、侍が遊女を人質にとって火を付け、火事が起きる。

 

火事に逃げ惑う人々の中、助けに入る正二。

それに続き、あるるかんを操るアンジェリーナも助けに入る。

正二はあるるかんを見て驚く。

「これは幼い頃、白銀先生と作った人形じゃ」。

それを聞いたアンジェリーナは白銀の記憶が蘇り、正二が白銀(しろがね)の名をくれた子だと知る。

 

火事がそこまで迫っており、あるるかんで道を切り開きながら進んでいく。

しかし、大きな炎の壁が前に立ちふさがる。

それでも「前に進む道は必ずある」と希望を捨てない正二。

 

進む道を見失い、道を探すことを諦めていたアンジェリーナは、「この男は今までと会ったどんな男とも違う」と感じる。

しろがねであるアンジェリーナは火の中に入っても死なないが、正二に”ばけもの”と見られてしまう。

「”ばけもの”に見られても構わない、正二に絶対に死んでほしくない」

そう考えたアンジェリーナはあるるかんで火の壁を壊して道を作る。

燃えさかる火の中で着物が燃え、染めていた髪も銀髪に戻った。

火事現場から脱出できたアンジェリーナと正二。

しかしアンジェリーナは、すぐにあるるかんと飛び立っていってしまう。

現場から飛び立ったアンジェリーナは、洞窟で震えていた。

そこに現れた正二。

アンジェリーナは正二に”ばけもの”思われていると考えていたが、正二は「風邪引くじゃろが!」とアンジェリーナを心配する。

原作でもこのシーンのアンジェリーナはかなり子供っぽく描かれていて、アニメでもしっかり表現されている。

 

そして正二は「話を聞いて、一緒に怒ったり泣いたりはできるぞ。どうだ、吐き出したい事があるなら、喋ってみぬか」と優しく声をかける。

その言葉にアンジェリーナは「話してしまったら手を振り払われる、きっと突き放される」「心を開いてはだめ」と必死で我慢をする。

それでもあふれる感情に耐えきれず、過去のすべてを正二に話してしまう。

 

すべてを話した後、拒絶される事を覚悟するアンジェリーナ。

しかし正二は「母上はおまえをとても大切に想ってらしたのだな。」と話はじめる。

ルシールはアンジェリーナの事を想って、わざと辛くあたり、重い責任から解き放った。

その事に気がついたアンジェリーナは母を想い涙を流す。

 

「分かったか、分かったら行こうか。」

そう正二が声をかける。

「私と一緒に行ってくれるの?私が恐ろしくないの?」

その言葉を遮るように差し出されたのは、空になった生命の水の小瓶。

アンジェリーナの手を取り、引き寄せる。

「長崎の男は強引なんじゃ」

「今になって言うのもなんじゃが、一目惚れたい」

「私はそんな主さんの笑顔がいっち好き」

 

考察・重要シーン/削除シーン

まさか過去編前半をたった1話で終わらせてしまうとは思わなかった。

少年時代を回想だけで終わらせてしまったので、お兄さんのエピソードや、白金先生との別れの話もなし。

正二と遠野太夫の会話も殆ど削られてしまったので、アンジェリーナが正二に惹かれた理由が弱い。

アンジェリーナが遊郭で慕われていたという事も分からなかった。

 

それでも、これだけかなり濃いエピーソードを1話でしっかりまとめていることには驚き。

おそらくアニメから入った人や、久しく原作を読んでいない人にはあまり違和感がなかったんじゃないかと思う。

 

そして「あちきは主さんの笑顔がいっち好き」。

原作では、もう正二には会うことがないと思ったアンジェリーナが火事現場で言うセリフ。

しかしアニメでは正二のプロポーズ後に変更されている。

はじめ違和感を感じたが、よくよく考えるとこのシーンで言うのも悪くない。

時間が無駄に使えないアニメとしては、良い改変だったようにも思える。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第16話の感想を書いた。

正二とアンジェリーナの過去が明らかになる「過去編」に突入した。

過去編は辛いことの多い「からくりサーカス」で、幸せが描かれている数少ないエピソードだ。

この16話で「アンジェリーナの事がいっち好き」って人は相当多いだろう。

過去編はまだ続き、正二、アンジェリーナはもちろん、ギイ(少年時代)も出てきて更に盛り上がるはず。

名シーンと名高い「べろべろばぁ」まで後2、3話かな?

非常に楽しみだ。

 

さて、アニメ16話で、原作の全425話中 230話まで終了した。

折り返し地点を超えた感じだ。

アニメは全36話なので残り20話。

これまで急ぎ足な上に、丸々削除されたエピソードも沢山あった(特にサーカス編)状態。

後半は丸々削除できるエピソードは少ないはずだ。

そう考えると残りの20話も、このペースで進むんだろうなぁ。

 

 

アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。

「過去編」はコミック23〜27巻、ワイド版12〜14巻。