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TVアニメ「からくりサーカス」の19話「微笑」が放送となった。
私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。
「からくりサーカス」第19話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。
からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。
TVアニメ「からくりサーカス」第19話「影の正体」 感想
あらすじ
記憶の旅から戻った勝は、自身が貞義ではないことを証明するため、黒賀の衆を掻い潜り屋敷から外へ走り出す。その際、勝を探して黒賀村を訪れたしろがねと偶然再会する。しかし、ギイたち追手から逃れる途中、またもや正二の記憶が頭を駆け巡る。記憶の中でエレオノールは、アンジェリーナの願いも虚しく生命の水を飲んでしまっていた。
ストーリー
しろがね(エレオノール)が久々の登場。
黒賀村を訪れる。
意識を取り戻すマサル。
過去の記憶を見てきたマサルは「しろがね(エレオノール)が助かってよかった」「井戸でしろがねを守った人形(アンジェリーナ人形)は、最後には心を持てたのかな」と、ギイに問いかける。
マサルに貞義がダウンロードされていると思っているギイは、「アンジェリーナは貴様のせいで死んだんだ、貞義」とマサルにメスを向ける。
マサルは自分を証明するために、その場から離れる。
すると、そこにはしろがねがいた。
マサルを見つけたしろがねは喜び抱きつく。
しかし、そこにギイが現れマサルにメスを投げつけた為、しろがねは困惑する。
マサルはギイの攻撃で体制を崩し、崖から落ちてしまい、気を失ってしまう。
そして過去の記憶の続きを見ることとなる。
ギイが井戸の中からエレオノールを救い出し、そこに満身創痍の正二が到着する。
正二はエレオノールが無事だった事に喜ぶが、目と髪の色が銀色になっているのを見て、愕然とする。
体の中に”柔らかい石”があるエレオノール。
「このままではオートマータやしろがねにさえ追われることとなる」
そこでギイの提案で、”エレオノールは死んだ”、”アンジェリーナは体内に”柔らかい石”を入れたまま姿を消した”という嘘をつくことにする。
20年後。
エレオノールは黒賀村の外れにある土蔵で暮らしていた。
怖い夢を見たと泣くエレオノール。
0歳でしろがねとなったエレオノールは、5年に1歳しか歳をとらないので、この時はまだ5歳。
正二は父親として名乗れないので、エレオノールの前には姿を表さず、陰ながら見守っていた。
エレオノールは「人形に襲われたり、大きな人に首を絞められたりする夢」を見ていた。
それは生命の水に溶けたフランシーヌ人形の記憶。
そして「小さな部屋に閉じ込められ、優しい人が来てくれた夢」は、フランシーヌの記憶。
フランシーヌ人形には、フランシーヌの髪の毛が使われていたので、フランシーヌの記憶も混在していた。
ギイはエレオノールが幸せを阻む者と戦えるように、キュベロンでしろがねとして訓練を受け、その後に正二が迎えに来るように提案する。
そして37年後。
正二はキュベロンを訪れ、「日本で失われた”柔らかい石”を探すため、一番若い女性のしろがねを派遣していただきたい」と要望をする。
もちろん候補としてエレオノールの名前が上がる。
エレオノールの前にやっと立つことができた正二。
「やぁ、はじめまして」と挨拶する正二に、「しばらくぶりでした、正二おじいさま」とエレオノールから意外な言葉が発せられた。
「どうして私を知っているのかね」と問うと、「おかしいわ、何度もお会いしているのに」と答えるエレオノール。
「私の名前はしろがね。微笑みさえ忘れた可愛そうなお人形。おじいさまはお会いする度に、何度もそうおっしゃったわ」
誰かの陰謀を感じる正二。
そして、エレオノールは他の任務に派遣されてしまい、日本に連れて帰ることもできなかった。
正二とギイは、「正二たちの動向が分かり、正二になりすましエレオノールに会い、人形作りの知識がある」という条件から、犯人は貞義(ディーン)だと確信する。
しかし理由が不明なため、ギイは貞義の動向を調べることに。
貞義が正二の部屋を訪れ「愛人に子供ができちゃった」と話す。
「金は払って子供は育てさせようかな、名前はマサルとつけさせようかな」
そして正二は、貞義が”マサルは黒賀村の人形使いを滅ぼすためのエサ”という計画があることを知る。
マサルの危機を感じた正二は、マサルを守るためにエレオノールを日本に派遣してもらうことにする。
しかし正二の行動は、貞義の本当の計画に乗せられてしまっていた。
ある日、正二の元に電話がかかってくる。
苦しそうな人の声と、貞義の声だ。
貞義は黒賀村にゾナハ病を発生させていた。
「来なよ。もちろんこの事はギイくんや、しろがね本部には内緒だよ」
黒賀村に到着し、貞義と対面する正二。
ここでようやく貞義の本心を知ることとなる。
貞義はアンジェリーナが好きだったが、正二の連れ合いになってしまった。
アンジェリーナがの目が覚めるのを待つために、正二の右腕として近くにいた貞義。
しかしアンジェリーナに子供ができたことで、貞義は「アンジェリーナは僕になびかなかった愚かな女だ」とアンジェリーナに興味がなくなった。
そして”柔らかい石”を手に入れて永遠の命を得るために、アンジェリーナの命を狙った。
正二はしろがねであっても、5年に1度は老いる。
永遠の命を得るには、体という部品を取り替えればいい。
貞義が溶けた”生命の水(アクアウイタエ)”を1人だけに飲ませれば、記憶や人格がそのままに新しい肉体へと生まれ変われる。
その為に貞義は”生命の水”が必要だった。
「死ぬ前に教えていけよ。柔らかい石はどこに行ったのさ」
貞義を焼夷手榴弾で殴りつける正二。
「貴様だけには教えるものかぁ!」
しろがねの貞義には、この程度の攻撃は大したダメージにはならない。
「なぜ私に変装をし、エレオノールに暗示をかけた?」
貞義はその理由を話し始める。
貞義はエレオノールに運命を感じていた。
守ることで強い絆を作ることは、アンジェリーナの時に失敗していた貞義。
守るのではなく、エレオノールに自分を守らせるように仕向ける。
その為に、エレオノールに「マサルを守れば、お前は人形じゃなくなる」と吹き込む。
そしてそのマサルに貞義がなる、という計画だった。
正二がマサルを守らせる為に、エレオノールを日本に派遣してもらったのも、貞義の計画の上だった。
「君は僕に利用された挙げ句、ここで死ぬんだ」
「ダウンロードには精巧な機材と、膨大なデータが必要なんだろ?今頃よく燃えているだろうなぁ、大事なお前のデータが」
正二は軽井沢で貞義の機材とデータを燃やしてから、黒賀村に来ていた。
「これではダウンロードまでに数年はかかってしまう!正二めぇ」
時間が必要になった貞義は、日本に着いたしろがねに「東京のサーカスでマサルが助けを求めるまで待機しろ」と指令を出す。
正二はゾナハ病にかかった黒賀村の人たちを助けるために、血液の殆どを抜き取った為に長い眠りについた。
考察・重要シーン/削除シーン
第19話は黒幕である貞義(ディーン)の計画の全貌が分かる、かなり重要な回だった。
子供が生まれたアンジェリーナが殺された理由、しろがね(エレオノール)が自分のことを「人形」という理由、貞義がマサルに成り代わろうとしていた理由などなど。
「そうだったのか!」と、アハ体験ができるのではないだろうか(笑
ただ、原作ではかなり文章が多いシーンだったので、今回は説明不足が非常に多く発生。
- キュベロンにエレオノールを派遣してもらう時に「一番若い女性のしろがね」としたその理由
- 黒幕=貞義という裏付け(出生の謎、黒賀村事件の時のアリバイなど)
- ダウンロード理論があるのに、”生命の水”を必要としている理由
- 貞義の計画内でが黒賀村の人形使いを滅ぼそうとした理由
- 白銀が”生命の水”に溶けてしろがねを沢山作った事が、貞義の計画のヒントになっていた
- 黒賀村を襲ったオートマータは、貞義が作ったので、フランシーヌ人形の命令に従わなかった
さらっと挙げるだけでもこれだけある。
ストーリー的にそこまで重要ではないんだけど、「からくりサーカス」にはこういう細かい設定に非常に魅力を感じているので、残念だ。
毎回言うのは忍びないんだけど、時間無さすぎ & 端折りすぎ。
また、今回衝撃的だった事。
エレオノール、可愛すぎ。
天使かな?
このシーンだけ見たら、萌アニメだと思われても仕方ないレベル。
アンジェリーナ登場の時もだったけど、可愛い女の子描くの相当上手いね。
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第19話の感想を書いた。
過去編の後半であり、黒幕である貞義の計画や取ってきた行動、その理由が説明された。
それに伴い、これまでに謎だった事件や事柄が明らかになった。
かなり現代に近づいてきた過去編も、おそらく次回で終わり。
次回も結構衝撃的な告白が待ち受けている。
いろいろな点と点が線で結ばれる感じ。
今回のように説明不足にならなければいいけどね…。
アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。
「過去編」はコミック23〜27巻、ワイド版12〜14巻。