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TVアニメ「からくりサーカス」の32話 「暇乞い」が放送となった。
私はテレビで見られる環境にないので、Amazonプライムでの視聴。
「からくりサーカス」第32話の感想を書く。
ネタバレありなので、原作を読んでない人は注意。
からくりサーカスの進行状況は下記記事でまとめている。
TVアニメ「からくりサーカス」第32話 「暇乞い」
あらすじ
仲町サーカスと再会した勝は、同じ列車に鳴海がいることを知る。しかし、すぐに会いたいと思う勝の前に、アルレッキーノとパンタローネが立ち塞がる。一方、エレオノールへの憎しみを抱き続けている鳴海だったが、その記憶は徐々に戻り始めている。
ストーリー
マサルは列車に追いつき、仲町サーカスのメンバーと合流。
これまでの事や、ギイやヴィルマを助けられなかった事にマサルは涙を流す。
団長、ノリ、ヒロはそんなマサルに優しく声をかける。
泣き止んだマサルは「あるるかんをしろがねに渡すんだ」と先頭車両に向かおうとするが、団長が道を塞ぐ。
「すまねぇな。ギリギリまでしろがねの所にゃ行かねぇでやってくれや」
「どういうこと?」
団長はマサルとしろがねが仲町サーカスに入ったことで、どん底だった生活に笑顔が戻ったと言う。
そして、「しろがねが90年間得られなかった時間を作ってやりたい」と。
仲町サーカスのメンバーは、列車での出発前にしろがねの過去の記憶を見せられていた。
しろがねの記憶は、自分の血で体を洗うような思い出だった。
子供らしい遊びをせず、おしゃれや化粧にも無縁。
ひたすらオートマータと戦う、サーカス芸人としてのモノクロの記憶。
しかし、90年間道具として戦い続けてきたしろがねが、鳴海に出会ったことで記憶に色が付き始める。
しろがねは色がついた鳴海と過ごした1日の記憶を、何百回、何千回と繰り返し思い出していた。
「そんな記憶を見ちまったら、俺らがしろがねの為に人肌脱ぐっきゃなっしょ」
団長は「しろがねの好きな男(鳴海)は、この後シャトルで宇宙ステーションに打ち上げられる。そして、もう戻ってこられない。だからしろがねの為に、少しでもあの男との時間を作ってやる」とマサルに話す。
しかしマサルは、鳴海が生きていて先頭車両に居ること、そしてシャトルで戻ってこられなくなる事を理解すると、団長を押しのけて先頭車両へと走る。
マサルを守り、強さを教え、そして死んだと思われていた鳴海。
マサルは鳴海がすぐそばに居ると思うと、会いたい気持ちを抑えられず、一直線に先頭車両へと向かう。
しかし、先頭車両直前でパンタローネ、アルレッキーノがドアを塞ぐ。
「鳴海兄ちゃんに会うんだ、どいてよ」
「我らは常にフランシーヌ様の幸いを願い、行動する」
「お前が鳴海に会うのがフランシーヌ様の為になると思うなら、会うが良い」
するとマサルは気がつく。
しろがねは鳴海が大好きで、その二人がやっと会えたこと。
マサルは拳を固く握る。
「僕は自分のことばっかり考えていた。しろがねの幸せは、僕が入っていくことじゃないと思う」
マサルは鳴海には会わず、仲町サーカスメンバーと後ろの客車へと戻っていく。
先頭車両では、しろがねが鳴海に話しかけ歩み寄ろうとするが、鳴海は「寄ってくるな!」と強く拒絶。
食事でも鳴海の「保存用のレトルトだが知らんが、不味いな…」という言葉に、しろがねが「調理施設があれば、私が何か作れるのですが」と返答すると、「独り言だ、お前にしゃべったんじゃねぇ」と、やはり拒絶する。
「まぁ、お前のロールキャベツのほうがマシだったけどな」
「え…。鳴海…あなた記憶が戻っているのですか!?」
鳴海がしろがねのロールキャベツを食べたのは、初めて出会った日の事(第2話)。
鳴海は記憶を取り戻していた。
しかし「だったらどうなんだ」と鳴海。
しろがねがフランシーヌ人形と無関係なことは理解したが、世界中ゾナハ病に苦しんでいる人たちの現状は変わらない。
鳴海が記憶を取り戻した所で、宇宙ステーションに上がり帰ってこれない。
「記憶なんざ、悲しいだけだぜ…」
しろがねはそんな鳴海にかける言葉が見つからなかった。
ハーレクインとブリゲッラが列車を待ち受けていた。
そして列車の後ろからはレディスパイダーとカピタンはが迫ってくる。
仲町サーカスの団長、ノリ、ヒロはレディスパイダーが母親に似ている事に動揺する。
「化物が母親に似ていることが許せない」と、仲町サーカスはレディスパイダーの相手を買って出る。
オートマータはフランシーヌ人形を楽しませるために作られたため、”目の前で「芸」披露されると、それを学ぼうと注目してしまう”という習性がある。
「仲町サーカスが本当の芸人なら、そこに勝つチャンスがある」と覚悟を決める。
パンタローネとアルレッキーノは、ハーレクインとブリゲッラが近づいて来ることを感じ取る。
二人はしろがねに挨拶に訪れる。
「我ら、接近する敵の迎撃のため、しばらくお側を離れることをお許し頂きたく参上いたしました」
オートマータを信じられない鳴海が「俺が行く!」と言うが、アルレッキーノが「自らの使命を忘れたか」と制する。
そして「鳴海、お前は強い。我々がいなくなった後、エレオノール様を託せるのはお前だけだ」と続ける。
しろがねは自分のため、人間のために戦おうとしているパンタローネ達にかける言葉に迷う。
「難しことではありません」「我々はあなた様の為に存在するのですから」「こう仰ってくれればよいのです」
「『戦え』、そして」
「『勝て』と」
「では…戦って勝ちなさい。そして必ず戻ってきなさい!」
しろがねから命令を賜ったことに最上の喜びを感じる二人。
「フランシーヌ様より、ご命令を賜ったぁ!」
「あぁ、初めて『戦え』と!」
アルレッキーノはリーゼの笑顔を思い出し「また会えるだろうか、不思議な気持ちにさせたあの笑顔に。あの顔はそよ風に波立つ湖面に映る、星屑のように煌めいていた」と、パンタローネに語る。
パンタローネは「私はフランシーヌ様も入っていたという仲町サーカスに興味がある。私もパントマイムを演じ、歌いたい。私は歌も歌えるんだ」と楽しそうに語る。
「その歌、いつか聴かせてくれ!」
「あぁ、いつか天幕の中で!」
二人はそう言うと、楽しそうに列車の窓から飛び降り、戦いに向かう。
レディスパイダーは列車の最後尾に追いつき、仲町サーカスとの戦いが開始される。
「一か八か打ち込むぞ!」「「おぉ!」」
マサルはジャコに乗り、カピタンとの決闘に。
「わが破壊の剣、スペッツァ・フェッロのサビになれ!」
まとめ
アニメ「からくりサーカス」第32話の感想。
ついに列車に追いついたマサル。
鳴海との念願の再開かっ!と思いきや、「しろがねの為」と身を引くことに。
マサルはフェイスレスの記憶があるとはいえ、小学生。
あんなに「鳴海兄ちゃん、鳴海兄ちゃん」となってたのに、目の前でその気持を必死で抑える…見てるが辛つらかった。
それとは逆に、しろがねから命令を受けて喜ぶパンタローネとアルレッキーノ。
これまで感情の殆ど無かった二人だけに、その喜んでいる姿がこうも心にグッとくるとは。
「法安がこのシーンにいなくてどうするんだ」と思っていたけど、いなくても上手いこと表現されていた。
さすが藤田先生やで。
アニメ「からくりサーカス」も残すところ4話。
残る話は、仲町サーカスvsレディスパイダー、アルレッキーノvsブリッゲラ、パンタローネvsハーレクイン、鳴海vsブリゲッラ、マサルvsカピタン、鳴海・マサルの共闘、ロケット打ち上げ、しろがね&鳴海vsハーレクイン、宇宙ステーション戦闘、宇宙ステーション共同作業、エンディング。
まだまだ見どころは多い。
アニメで「からくりサーカス」が気になった人は、アニメでは描かれていない魅力的なシーンが沢山あるので、ぜひ原作も読んで欲しい。