「からくりサーカス」第1期(全12話)感想・評価。

マンガ・アニメ




アニメ「からくりサーカス」は3クール(全36話)。

その内1クール(12話)が終了したので、感想と評価を。

 

アニメ「からくりサーカス」紹介

小学5年生の才賀勝(さいがまさる)は父親の事故死によって莫大な遺産を相続したことをきっかけに命を狙われていた。 そんな折、青年 加藤鳴海(かとうなるみ)は偶然にも勝と出会い、手を差し伸べることを決意する。しかし、勝を追ってきたのは人間ではなく高い戦闘能力を持つ人形使い達であった。 窮地に陥った二人は突如姿を現した懸糸傀儡(マリオネット)を操る銀髪の少女しろがねに助けられる。 こうして、日本で出会ったこの3人は数奇な運命の歯車に巻き込まれていく── 

第1クールの放送期間は2018年10月〜12月。

2018年秋アニメとして放送開始。

放送局は「TOKYO MX」「BS11」「HTB北海道テレビ」「AT-X」「Amazon Prime」。

配信サービスは「Amazon Prime」の独占配信となっている。

3クール構成(全36話)。

 

事前に3クール(36話)と発表され、原作が長編な為にファンからは不安の声が上がっていた。

「からくりサーカス」トークイベントで原作者の藤田和日郎が「俺は物語が始まったら終わらなきゃ、すごい不自然だと思っているから、どんな尺でも一旦始めたら絶対に終わらないと、俺の感覚的に嫌」「全36話で『からくりサーカス』を初めて見た人も楽しめるような作品にするのが目的です。」「その(尺の)中で絶対面白くないものは作らないという気持ちで、試合に望みます。」と語った。

そこからファンの間では「原作者がそう言うなら、楽しみにまとうじゃないか」という雰囲気に。

そしてアニメーションPVが発表されると「これはかなり良さそうだ」と期待が高まった。

 

感想・評価

テンポは早いが、アニメから入った人は気にならない

「からくりサーカス」の原作は全43巻(425話)という長編漫画。

1クールでは原作の19巻(186話)まで進んだ。

しかし186話中の87話は削除

半分近くを削除しても、駆け足感は拭えなかった。

 

ただ、それは原作を読んでるから駆け足に感じるようで、アニメから入った人はそうは感じないようだ。

アニメ「うしおととら」でもそうだったが、原作を読んでいるが故に「あれがない、これがない」と感じるてしまい、アニメを純粋に楽しめていないのかもしれない。

 

私はいわゆる”原作厨”という部類に属されるのだと思われる。

少年サンデーで「からくりサーカス」の連載が開始されてからのファンで、何度と無く読み返しているので、それなりにストーリーの流れを記憶している。

記憶しているがゆえに、「あれがない、これがない」と感じてしまっている。

なのでアニメを見ている間は、原作のことを忘れたい

 

「からくりサーカス」のアニメを見て楽しかった人は、ぜひ原作を読んで欲しいのだが、アニメを純粋に楽しめなくなる危険性もある。

アニメを純粋に楽しみたいなら、最終回まで見終わってから原作を読むか、放送したところまでを後追いで読むかした方が良いかもしれない。

後追いで読むなら、こちらの記事でアニメと原作の進みを書いているので、参考にどうぞ。

 

削除されたシーンは多々あるが、ストーリーは全く問題なし

ストーリーやキャラの登場など削除・変更されている箇所は多々あるが、それでも重要なポイントはしっかり押さえられ、特に説明不足と感じる部分はない。

かなり長編で入り組んだ設定のストーリーにも関わらず、半分近く話しを削除しても、本筋はしっかりと原作に沿っている。

さすが原作者の藤田和日郎が脚本を監修しているだけのことはある。

 

ただ、必要最低限のシーンをこなしているため、キャラ同士の普段の会話がかなり少ない。

キャラの掘り下げも浅いので、キャラに対する愛着が湧きにくい。

 

例えば、リーゼ。

原作ではリーゼは非常に人気のあるキャラだ。

リーゼは「相棒のドラムと一緒に日本に渡り、姉を殺したビーストを倒す」というストーリがある。

そこでリーゼがマサルとの信頼関係を築き、トラウマ克服・成長する姿を観ることができる。

また、サーカス内の話でお味噌汁を作ってくれたり、何かと心配してくれたりと、マサルへの恋心も描かれている。

それらのシーンは確かにストーリーにはそれほど関係がないので、削除してもさほど問題はない。

ただ、それらのシーンを削除することで、人気のあるリーゼがアニメでは空気になってしまっている。

 

「からくりサーカス」では登場キャラが多く、それぞれのストーリーを持っている。

せっかく登場したのに、空気みたいな存在になってしまうのはもったいないな、と思ってしまうところはある。

 

名シーンの気合の入り方が半端ない

名シーンでは、制作サイドの「からくりサーカス」愛が感じられる。

 

作画は全体的に崩れも気にならない。

そして名シーンとなると「相当気合入ってるな!」と、ひと目で分かるクオリティを出してくる。

 

ここで私が「気合入ってるな!」と思ったシーン、ベスト5を紹介する。

第5位 鳴海、アンゼルムス撃破

第7話でパウルマン・アンゼルムスとの戦闘。

折れた聖・ジョルジュの剣を口でくわえ、攻撃してきたアンゼルムスの首を掻っ切るシーン。

第4位 しろがねの「あるるかん!」で、あるるかん初登場

第1話、あるるかんの登場シーン。

「からくりサーカス」の象徴的な操り人形”あるるかん”。

しろがねの「あるるかん!」という声と同時に登場。

「あぁ、からくりサーカスのアニメが始まった!」と実感したシーンでもある。

第3位 「笑うときだと分かった時は、泣くべきじゃないぜ。な、勝」

第4話で軽井沢の屋敷が爆発したシーン。

炎に囲まれるマサルを、その身一つで守り抜く鳴海。

「笑うときだと分かった時は、泣くべきじゃないぜ。な、勝」

このセリフは今後のマサルに大きな影響を与える。

第2位 ルシール「指がとうに知ってるさ」

第8話の飛行機でのオートマータとの戦い。

刃物で攻撃すると自爆するオートマータ”ディストリュクシオン”に対して、「ディストリュクシオンを自爆させない方法くらい、指がとうに知ってるさ」と自爆装置を抜き出すシーン。

世界一かっこいいババァがそこにいた。

第1位 覚悟を決めたマサル

第3話の覚悟を決めたマサルの瞳。

それまで弱々しかったマサルが、覚悟を決めたときの瞳。

ぶっ殺し組の阿紫花ですら、この瞳に飲まれてしまった。

 

主題歌について

第1クールのオープニングはBUMP OF CHICKENの「月虹」

BUMP OF CHICKENらしい、テンポの良い曲で、歌詞もからくりサーカスの雰囲気にあっている。

OPで使われている映像もかなりかっこよく作られている。

フルで聞きたいんだけど、何故か発売されない「月虹」。

 

エンディングはロザリーナの「マリオネット」

しろがねの心情を唄った歌で、とても切ない曲だ。

こちらも、からくりサーカスの雰囲気にぴったりだ。

独特な声も、何度も聴いてるとクセになってくる。

 

まとめ

アニメ「からくりサーカス」第1クールの評価・感想を書いた。

不満点がないわけではないが、良い作品だとオススメできる。

ストーリーの本筋は原作をしっかり追っているし、名シーンのクオリティは相当高い。

「からくりサーカス」の原作が大好きな人には、色々と気になってしまう箇所も多いが、名シーンがアニメで見られる感動も大きいはず。

 

第2クール以降も名シーンは沢山ある。

残り2/3も期待しよう。